SRフォーラム2013報告◆分科会A 「NPOだからこそ、組織の社会責任にもしっかりとりくむ! ~自組織のSR課題を特定してロードマップを作成しよう!」

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NNネットでは、5月10日(金)、東京・早稲田にて、SRフォーラム2013「“四方よし”で実践、NGO/NPOの社会的責任(SR)実践事例を学び、 SRに取り組もう!」を開催しました。約80名のご参加をいただき、盛況のうちに終了いたしました。全体会、分科会のレポートを掲載していきます。

分科会A 「NPOだからこそ、組織の社会責任にもしっかりとりくむ! ~自組織のSR課題を特定してロードマップを作成しよう!」

前列左から、登壇者の川北 秀人さん、山元 圭太さん、石原 達也さん

NPOのSR推進に本気で取り組み、ともに解決しようと、2012年9月より実施してきた「NSR(NPOのSR)取組み推進研究会」では、下記の4つのステップで各組織のSR課題を特定し、取り組みを進めるための課題の共有を行ってきました。

1)まず対象(ステークホルダー)を特定する
2)その対象との接点を洗い出す
3)それぞれの対象との接点でどのような取組みが必要かを検証(アセスメント)する
4)必要な取組みを実行するための計画(ロードマップ)をたてる

本分科会では、同研究会のメンバーの実践の経過や、地域でのNSRへの取り組み推進の事例を伺い、ご参加者に、自分の組織のSRへの取り組み過程を考えていただきました。

<登壇者>
山元 圭太さん(特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト 日本事業統括ディレクター)
石原 達也さん(特定非営利活動法人 岡山NPOセンター 理事/事業開発・地域連携責任者)
川北 秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者)

SRに取り組むことは義務ではなく、組織基盤強化のチャンス:(かものはしプロジェクト 山元さん)

特定非営利活動法人かものはしプロジェクト 山元圭太さん

かものはしプロジェクトは、2002年に大学生3人で立ち上げたNGOです。団体のミッションは、カンボジアで児童買春をなくすこと。つまり、児童買春の需要と供給をなくしていくことです。カンボジアでは、活動開始当初に比べて、被害者は1/10に減っています。

かものはしプロジェクトがNSRに取り組んだのは、ISO26000の勉強会に参加したことがきっかけでした。最初は「ISO26000は義務なのか」と思っていましたが、「これは組織基盤強化の大きなチャンスだ」と捉えました。私たちNGOは、社会を味方に付けて社会問題を解決していくことが存在意義であり、そのためには、この機会に組織を強くしていく必要があると考えたからです。

 ISO26000にはたくさんの項目がありますが、最初から100%をめざすのではなく、自分たちにとって重要な項目を、それぞれに10分ずつ集中して洗い出し、重要度を付けて、徐々に進めていくことが大事だと思います。

思っている以上にSRに取り組んでいる事例を外へ発信:(岡山NPOセンター 石原さん)

岡山NPOセンター 石原達也さん

岡山NPOセンターは、NPOを支援するNPOです。NPOが活躍する社会よりも、NPOがなくても幸せな社会のために、社会課題が減り、活動をする人を特別な人ではなく自然の役割と捉えられる地域を目指しています。

SR取り組みで最初にとりかかったのは、「ISO26000金曜ゼミ」。県内のNPO職員や社会福祉協議会の職員、ボランティアなどが集まってISO26000を勉強することからはじめました。そして中国5県の中間支援組織と一緒に、中国5県各県内市町の商工会議所にISO26000について取り組み状況の調査を行いましたが、ほぼまったく取り組まれていない状況でした。そこで一緒に考えるための機会として地域の商工会議所と一緒にCSRセミナーを開催するようになりました。続いて、地元の企業の事例を聞く「CSR報告書を読む会」を始め項目ごとに丁寧に聞いてみると、ISO26000に取り組んでいる訳でも、CSR報告書を発行している訳でもないけれど、各社の方々が思っている以上に対応していらっしゃることがわかりました。今後、事例集をまとめるなどして、取り組みをどんどん発信していきます。

当日の発表資料(PDF)をご覧いただけます。

分科会A 趣旨説明(PDF)

SRフォーラム2013 かものはしの取り組み(PDF)(かものはしプロジェクト 山元 圭太さん)

岡山におけるSRに関する取り組みについて(PDF)(岡山NPOセンター 石原達也さん)

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