SRセミナー「第2回:応用編1」報告

NNネット主催「SRの基礎を学ぶ!連続セミナー」報告

第2回:応用編1
 「地域で進めるSR」 報告
 (2010年3月4日(木)開催)

◆「SRを地域で取り組むには?」 
 (ダイバーシティ研究所 田村太郎さん)
 
 1)ISO26000にみる世界の潮流
   ISO26000をどう活かすか?
   基本は「PDCAサイクル」を回すこと
   「何となく地球に優しい」組織から、「具体的に誰かに優しい」組織へ

 2)日本企業のCSR~現状と課題
   「環境」面では世界的に遜色ないレベル/「社会」面ではきびしい
   「環境」以外の情報開示が進んでいない

 3)市民からの評価が高いCSRとは
   市民2万人の投票結果から、
    評価の高い企業例:女性が働きやすい企業、地域や生産者とのつながりが見える企業

 4)地域で進めるSR
   CSRの発展とステークホルダーとのコミュニケーションの進化
   企業だけではすべての社会責任を果たせない!
   →「エンゲージメント」で進めるこれからのCSR
     今までやってきたものに、共同のコミットメントを。
     ・地域全体で総合的な取り組みを
     ・「地域SR」への視点
      市民がSRに主体的に参画する。
      専門的分野を持つNPOと協働で取り組む
      →それが地域の価値を上げる!

   地域で、多様な担い手が協働で進めるSRの事例
     ・株式会社アレフの家庭廃油回収・バイオ燃料利用
     ・株式会社尾鍋組 大学発NPOの環境配慮型地盤改良工法の開発、地元金融ローン

   これからの地域SRの推進
     ・まずは情報開示を!
       (できていないことも含め、これからどうしたいかを開示することが評価へ)
     ・多様な担い手による「面」展開を!
       (複数の企業・ステークホルダーが協働できるプラットフォームづくりも有効)
     ・市民を巻き込んでSRをメジャーに!

◆ 事例紹介
  「地域で進めるマルチステークホルダープロセス~茨城の事例から」
  (茨城NPOセンター・コモンズ 横田能洋さん)

 ○地域のパートナーシップを拓くSRネット茨城について
  民間で労使とNPOで協働するプラットフォームとして、地域版円卓会議をつくりたかった。
  横田氏の労働界との関係などをきっかけとして、2008年より発足に向けた検討を開始。
  2009年2月に茨城NPOフォーラムでISO26000を取り上げ、5月にSRネット発足。
  2010年は連携のモデル事業としてフードバンク事業にも取り組む。

  「SRネット茨城」
  目的:企業・労働組合・経済団体・NPOの関係者が集い、組織の社会的責任や地域貢
  献に関するそれぞれの活動に関する情報を交換できる場を設けることで、それぞれの活
  動のレベルアップと、地域の課題解決に向けた相互の連携と活動の発展を促し、組織や
  地域の価値を高めていくことを目的とする。

  メンバー:茨城県内に事業所をもつ企業・労働福祉団体・経済団体でCSRや地域連携
  に関わる人、ならびにNPOで、企業・労働福祉団体・経済団体などとの連携やSRに
  興味をもつ人(組織または個人の登録制とする)

  内容:・2ヶ月に1回程度、例会を開催。SRについて理解を深める場に。
       ・活動・団体情報の収集提供
       ・CSRセミナー等の啓発事業
       ・連携事業の具体化 など

 ○やってみて難しかったこと
  ・個別の企業や労組が加入する形はすぐにはつくれない
   (SRネットの位置づけが必ずしも明確になっていない)  
  ・組織として参加できる組織と、意思決定に時間がかかる団体がある。
  ・企業やセクター代表として決定はできない。それは問わず、個人登録も可とした。
  ・セクター間の協議・協定を行う場は、具体的なテーマが出てきてからつくる。

 今後はISO26000の勉強会やフードバンク事業を通じて、
 NPOと労組・企業の提携を促すための基盤づくりに取り組みたい。  
 
◆質問・意見交換 (略)

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