IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] の取り組み
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あなたの団体の基本データを教えてください。
- 団体名:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
- 設立年:1994年
- 職員数:2人(2019年11月時点)
- 主な活動場所:日本各地
- 活動内容:「地球上のすべての生命にとって調和的で民主的な発展のために」を設立目的に、「社会事業家のマネジメント支援」、「ビジネスと市民生活を通じた環境問題・社会的課題の解決」、「2020年代の地球への行動計画立案」に取り組むNPOです。
持続可能性の向上に向けた社会事業家や地域のマネジメント支援としての講座・研修の開催・講師派遣、「ソシオ・マネジメント」編集・発行、NPOと企業・行政との協働の推進、NPO支援組織の戦略支援などのほか、企業の社会責任・貢献戦略のデザインのお手伝いなどをしています。
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あなたの団体がSR向上のために取り組んでいることを教えてください。
- 「社会責任への取り組みについての宣言(コミットメント)」、意思決定過程への参画・透明性の確保
- 「人権の尊重に関する基本方針」の策定と公開、事業活動における人権リスクの特定、人権の尊重や持続可能な資源の活用をはじめとした社会責任に配慮した「調達・購買原則」の策定と公開
- IIHOEにおける主な環境負荷の特定と記録、公開(年次報告書に記載)
- NPOのSR取り組みを促すための推進プロジェクトの主催、運営
- その他の取り組みについてなど詳細は年次報告書にも記載しています。
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SRに取り組み始めた経緯や動機を教えてください。
2002年度以降、年次報告書に、環境負荷削減に向けた方針や取り組み、実績などを開示しており、2012年度からはISO26000が示す枠組みに従って、IIHOEの社会責任への取り組みについて、主なステークホルダーとのエンゲージメントと、中核的な課題への取り組みをご紹介してきました。
企業の社会責任への取り組みを支援し促せるNPOの育成を進めるためにも、NPOのSRへの取り組みを強化し、IIHOEが自らモデルとなるための取り組みを拡充しなければ、との想いから、IIHOE自身のSRへの取組みを始めています。
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どのような体制で取り組んでいますか?組織内での位置づけを教えてください。
組織全体の取り組みとして、全スタッフを交えたSRミーティングを年に3,4回開催しています。また、ISO26000の中核主題を自組織に当てはめて、取り組むべき課題の組織にとっての重要性・リスクと要実現性をアセスメントするための独自のフォームを作成して当て込み、取組み課題の優先順位をつけて進めています。
詳細:http://blog.canpan.info/iihoe/archive/227 -
現在までの取り組んでよかったことと大変なことを教えてください。
<よかったこと>
- 運営の透明性の拡大
- ISO26000の主要課題ごとに、当組織の取組みの優先度・重要性が認識でき、課題が明らかになった
- 人権の尊重に関する基本方針の策定と公開、事業活動における人権リスクの特定と人権課題チェック項目の策定、人権の尊重や持続可能な資源の活用をはじめとした社会責任に配慮した「調達・購買原則」の公開につながった
<大変なこと>
- 他の業務との兼ね合いで新規の取組みに対する優先順位を上げづらい、時間がかかってしまうこと
- 定めた原則等についてPDCAを回しながら改善していくこと
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SRについて対外的に発信している情報があれば教えてください。
団体のブログおよびfacebookで発信しているほか、年次報告書に詳細を載せて公開しています。また、NSR(NPOのSR)取組み推進プロジェクトを主催しており、その取組等についてもfacebookページを作って紹介しています。
- IIHOE ブログ
- 年次報告書
- 「社会責任への取り組みについての宣言(コミットメント)」
- 「人権の尊重に関する基本方針」
- 事業活動における人権リスクを特定した「人権課題チェック項目」
- 人権の尊重や持続可能な資源の活用をはじめとした社会責任に配慮した「調達・購買原則」
- NSR取組み推進プロジェクトについて
- NSR取組み推進プロジェクトのfacebookページ
- 同プロジェクトで策定した、ISO26000の中核主題をNPOに当てはめて読み解く解説ツール
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今後の計画を教えてください。
- 2014年度に定めた調達・購買原則に則り、中長期的な環境負荷削減に向けた取り組みと開示
- 主な関係先に深刻な人権課題がないことを確認するための要請・アンケートの実施
- 柔軟な働き方を可能とする就業規則の策定(現状、個別契約でできていることの明文化)
- 公正な事業慣行・汚職防止・責任ある政治的関与に関する原則や依頼内容の明文化、確認・検証するしくみづくり(2015年8月現在)
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その後の取り組みについて
- 2016年度の年次報告書から、ISO26000とともに、SDGsに対して「IIHOEがすべきこと(義務)」と「今後進めるべきこと、そのアプローチ(課題と対策)」を明記。
(2019年9月時点)