SRフォーラム2008 NPO/NGOが拓く社会的責任の新時代
近年、企業の社会的責任(CSR)だけではなくあらゆる組織の社会的責任(SR)が求められています。
NPO/NGO 自身も、組織の社会的責任を語り合う新時代に突入しています。あらゆる組織が「SR」の情報を公開し、
広く伝えることの必要性に迫られているのです。
私たち「社会的責任向上のためのNPO/NGO ネットワーク」はNPO/NGO の自発的な参画と連携を通じて、
セクター間の対話を促進し、あらゆる組織が社会的責任と信頼を高め、住みよい社会を創造することを目的として、
今年5月1日に発足いたしました。このSR フォーラムを開催することにより、より多くのNPO/NGO 関係者、
SRに関心をお持ちの方々とSRについて情報を共有し、議論を進めます。
【日時】2008年10月23日(木)10:00-17:00
【会場】早稲田奉仕園(東京都新宿区)
〒169-8616 東京都新宿区西早稲田2-3-1
(地下鉄東西線「早稲田駅」出口2、もしくは3Bより徒歩5分)
地図はこちら:http://www.hoshien.or.jp/map/map.html
【対象】NPO/NGOの方、もしくはSRに関心のある方
【定員】 200名
【参加費】 5,000円(当日支払) (NNネット会員 2500円)
【主催】社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク
【共催】NPOサポートセンター、大阪ボランティア協会、環境パートナーシップ会議、国際協力NGOセンター、CSOネットワーク、ダイバーシティ研究所、日本NPOセンター、人と組織と地球のための国際研究所(IIHOE)
【事務局】日本NPOセンター
【プログラム】
10:00-12:00 基調講演「NPO/NGOが拓く社会的責任新時代」
パネルディスカッション「SR時代をNPOが活かすために」
(12:00-13:00 休憩)
13:00-16:30 分科会
分科会1
多様な人材で進めるSR ―人的多様性を生かす組織と地域―
分科会2
パートナーシップで進めるSR ―企業とNPOの経験から学ぶ―
分科会3
地域ぐるみで進めるSR ―自治体のSR推進にNPOが果たす役割―
分科会4
NPO/NGOで進めるSR ―世界基準を知って考える―
16:30
終了 (終了後、17:15から交流会(希望者のみ))
【基調講演&パネルディスカッション】
NPO/NGOが拓く社会的責任新時代
だれにとってもくらしやすい、そんな社会を目指すために「SR」が必要だとされているのではないでしょうか?そんな当たり前のことを、組織として取り組める組織となるため、世界では、日本国内では、他のセクターでは、どのような議論や考え方がなされているのでしょうか。そして、NPO/NGOに期待されていることとは何でしょうか?SRの最前線の方をお迎えしてお話しをうかがいます。
基調講演
谷本寛治さん 一橋大学 商学部・大学院商学研究科 教授
パネルディスカッション SR時代をNPOが活かすために
藤井敏彦さん 経済産業省通商機構部参事官/経済産業研究所コンサルティングフェロー
熊谷謙一さん 日本労働組合総連合会 総合政策局経済政策局局長
谷本寛治さん 一橋大学 商学部・大学院商学研究科 教授
黒田かをりさん
CSOネットワーク共同事業責任者/社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク幹事
分科会の部:13:00~16:30
【分科会1 労働とSR】
多様な人材で進めるSR
―人的多様性を生かす組織と地域―
多くの企業が、人的なダイバーシティ(多様性)を高める戦略を掲げ、差別のない雇用や多様性を生かした組織づくりを進める動きが広まっています。しかし、単独の組織ではダイバーシティを推進していくのは困難です。今、企業・NPO・自治体が協働し、地域社会全体で人的な多様性を生かす取り組みが注目されています。
この分科会では、これまでの企業の人的多様性促進の取り組みと、それをサポートしたNPO の活動を中心に、組織から地域全体で人的多様性を生かす方法を考えます。
【基調講演】ダイバーシティ研究所 代表 田村太郎さん
「なぜ今、人的多様性がSR として求められるのか」
【事例報告】
事例1)NPOから企業へ働きかける
― あらゆる人が働きやすい職場づくり支援
(特活)フローレンス ワークライフバランスコンサルティング事業部
マネージャー 堀江由香里さん
事例2)企業を地域に開く
― 会社を地域住民の交流・学童保育の場へ
大里総合管理株式会社 代表取締役 野老真理子さん
事例3)地域の中に暮らす ― 障がい者の地域生活支援と就労支援
(特活)ぱれっと 理事 谷口奈保子さん
【分科会2 企業とSR】
パートナーシップで進めるSR
―企業とNPOの経験から学ぶ―
欧米のCSRの発展にはステークホルダーであるNPOが大きな役割を果たしました。日本においてNPOセクターの成長は今後の課題であり、企業とNPOのエンゲージメントもこれから大きく展開していくことが期待されます。社会的責任新時代において、NPOはSRをどのようにとらえ、CSRはどのように変容し、企業とNPOの関係はどのように発展していくのでしょうか。
この分科会では、これまでのNPOと企業のパートナーシップ事例を検証することを通して、社会的責任新時代に求められるCSRのあり方とNPOのSRについて議論を深めます。
【話題提供】
「パートナーシップ大賞からみえてくるNPOと企業の連携の課題と可能性」
(特)パートナーシップサポートセンター 代表理事 岸田眞代さん
「SR時代の到来(世界の動きとISO26000)」
株式会社 損害保険ジャパン CSR・環境推進室長 関 正雄さん
コーディネーター
(社福)大阪ボランティア協会 水谷綾さん
【分科会3 自治体とSR】
地域ぐるみで進めるSR
―自治体のSR推進にNPOが果たす役割―
あらゆる組織を対象とするISO/SRにおいては自治体もその対象となります。
自治体は、事業体としてSR(社会責任)をどのように果たしていくのか、実効性とその手法が問われます。そして、自治体と同様に、公益を担うNGO/NPOは、地域社会の主要なステークホルダーである自治体の社会責任を促す役割が求められてきます。
この分科会は「自治体のSR推進にNPO/NGOが果たす役割」をテーマとし、多様な主体による持続可能な地域社会づくりを進めるために、NGO/NPOに求められる視座を事例を交えて、議論します。
【調査報告】
『自治体の施策を促すNPO/NGOの取り組み』
「環境首都コンテスト」が目指すもの
(特活)環境市民 代表理事 杦本育生さん
「自治体ダイバーシティ調査」報告
ダイバーシティ研究所 研究主幹 鈴木暁子さん
【パネルディスカッション】
『多様なステークホルダーが協働で取り組む持続可能な地域社会づくり』
発題自治体から見た「環境首都コンテスト」 ~環境施策への反映~
(愛知県新城市 環境生活部 環境課主査 西村仁志さん)
パネリスト:杦本育生さん、西村仁志さん、
ダイバーシティ研究所 田村太郎さん
コーディネーター:
(社福) 大阪ボランティア協会 常務理事兼事務局長 早瀬昇さん
【分科会4 国際とSR】
NPO/NGOで進めるSR
―世界基準を知って考える―
世界では、すでにSRに対するさまざまな民間団体による基準が作られています。NGOアカウンタビリティーチャーター(2006)など、NPO/NGO自身が作っている基準も少なくありません。
この分科会では、世界基準を知ると同時に、日本国内でもSRに対する自発的な基準を作っている国際協力NGOセンター(JANIC)が中心につくった「アカウンタビリティ・セルフチェック2008」から学び、実効的なNPO/NGOのSRはどのようなものなのかを考えます。
【事例報告】
CSOネットワーク 共同事業責任者 黒田かをりさん
(特活)国際協力NGOセンター 事務局長 下澤嶽さん
コーディネーター:(特活)NPOサポートセンター 富永さとるさん