【開催報告】SRセミナー2019第2回 SDGs実施指針の改定に向けたマルチステークホルダープロセス

2019年11月19日(火)に、第2回SRセミナーを開催しました。
まさにパブリックコメント募集期間でもあったSDGs実施指針の改定に、ステークホルダーがどのように関与したのかについて伺いました。

「SDGs実施指針改定について」

稲場雅紀さん(SDGs市民社会ネットワーク 政策担当顧問 )

【プロセス概要】
・2019年9月6日、「SDGs実施指針の改定に向けたステークホルダー会議」を開催、出された意見を集約し、9月9日に開催された臨時のSDGs推進円卓会議で提出した。
・11月8日の幹事会で、先の意見を踏まえた骨子案が策定された(現在、パブコメに諮られているもの)。そこで11月11日にはSDGs円卓会議全員が賛同した「要望書」をまとめ、有志にて手交・コミュニケーションをとった。
・11月25日までのパブリックコメントを経て、12月末のSDGs推進本部にて新SDGs実施指針が決定される。
・前回の実施指針と大きく変わっていないが、事前に意見を届けたことにより「2030年までに国内外でSDGsの達成を目指す」と明記された。

【本改定から見えてきたこと】
・SDGsの社会的認知度は高まっているが、実施指針改定に対する反応はそれに比べると少ない。
・新実施指針の対象期間中にSDGsの中間年(2023年)があるにも関わらず、民間の関心が低い。
・指針=国家戦略と定義した場合、中身の面の記載が薄いのはなぜか。
・本当にSDGsを重要視するならば、アドボカシーもさることながら、現状を分析して最大化するなり、より上位をめざすなりを議論する必要がある。
 

「SDGs実施指針改定に向けて」

吉田綾さん(SDGs推進本部事務局/外務省地球規模課題総括課 課長)

【SDGsについて】
・SDGsのなかでも統合性と参画型の2点がとても重要と考えている。
・環境関連の関心が高まることに連動して、金融が動き始めている。
・ビジネスとソリューションが近づきつつあるのはSDGsの力ではないか。
・地方が抱える課題が大きい中で、力を結集して対応していることが地方創生からよみとれる。

【SDGs実施指針について】
・2016年に策定した際、SDGs実施指針は今後に向けたいわゆる「ハコ」だった。
・以降、SDGsを自分事として取られるステークホルダーが増え、深堀するためにどうしたらよいか、どういう役割が担えるかという試行錯誤が進んでいる。政府自身、媒介の役割であると考えて指針の改定に向き合った。
・そこで今後、政策が変化していても変わらないものを示すこと、統合性を意識したビジョンとなっている。

【今後に向けて】
・ステークホルダーとの意見交換や円卓会議、ステークホルダー会議の体制を強化し、分野・セクターを越えたいと考えている。
・SDGsは直線的な取組だけでなく、相互作用を促進するものであり、定量的な数値目標のみでは表し切れない部分があると考える。
・透明性を果たしながら、化学反応を損なわないモデルを模索してみたいし、そこに種があると思う。様々に生まれてくる芽をつまない実施指針にしたいという想いでやっている。

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